【クラウドゲームとは?】ゲーム新時代突入に備えて知っておくべき事
投稿日:2019年11月3日 更新日:
クラウドゲームってちょっと聞いたことあるけど詳しくは知らない、少しやったことあるけどよくわかってない、何それ美味しいの?って方けっこういると思います。
今クラウドゲームというゲームの遊び方が変わるかも知れない時期で、まだ未知の部分もあり、色々な企業が参入してきて、情報が飛び交いごちゃごちゃわかりにくくなっていると思います。
ゲーム研究所自称所長の名にかけてこれは知っておかなくてはいけません!
クラウドゲームとは何なのか?何が凄くて、何が変わるのか?本当に流行るのか?覇権を握るのは?
現状を把握し、ゲーム新時代突入に乗り遅れない為の情報をできるだけ分かりやすくまとめてみました。
クラウドサービスとは?
クラウドゲームの前に、クラウドサービスから語らなくてはいけません。そもそもクラウド(Cloud)という言葉の意味は「Cloud=雲」なわけで、なんで雲なのかですよ。
従来コンピューターは、自分のパソコンにソフトウェアをインストールして、自分のパソコンの中にあるデータでサービスを利用していますよね。
クラウドサービスは、ネットワークを経由し、どこかわからない遠くのコンピューター(サーバー)の中にあるソフトウェアやデータを使ってサービスを利用しているんですね。
所在地を意識しないでサービスを利用している状態を雲に隠れて本体(サーバー)が見えない状態だから雲に例えられているんですね。
実際にどのようなクラウドサービスがあるかというと、代表的な例で言えばWEBメールですね。GmailやYahooメールなど誰しも使ったことあるんじゃないでしょうか。
従来Outlookなどの自分のパソコンに入っているソフトウェアを使ってメールを送受信閲覧していましたが、WEBメールはアカウントを作りWEBブラウザーが入っているパソコンやスマホがあればどこからでも送受信閲覧できますからね。ソフトウェアやデータがクラウド上(サーバー)にあるからできるわけです。
クラウドサービス例
- WEBメール
Gmail、Yahooメールなど - オンラインストレージサービス
DropBox、Googleドライブ、Yahooボックスなどのデータ共有サービス - アマゾン ウェヴ サービス(AWS)
データベース、開発者用ツール、IoTなど
クラウドゲームとは?
ここからが本題ですね。クラウドゲーム(英: Cloud gaming、クラウドゲーミング)または、クラウドゲームサービスと呼ばれたりします。
要するに上記で解説したクラウドサービスのゲーム版で、クラウドサービスにゲームを当てはめて考えれば良いだけです。
クラウドゲームとはネットワークを経由し、どこかわからない遠くのコンピューター(サーバー)の中にあるゲームソフトを使ってプレイするゲーム。
となります。
全然わかってないじゃないかい(汗)
ゲームソフトのダウンロード版のことではないですね。サーバーの中にゲームソフトとゲーム機本体が入っていると考えればいいのかな。
利用者はネットワークを通してサーバー上にあるゲームをリアルタイムで動かせるんですよ。サーバー上で演算処理などし、ストリーミング配信されたゲーム画面だけを自分のゲーム機やテレビ、PCなど様々なデバイズにリアルタイムで映し出しプレイできるのです。
一言でいうと、クラウドゲームまたはクラウドゲームサービスとは、ゲームストリーミングですね。
クラウドゲームのメリット
ストリーミング配信されたゲーム画面だけを映し出してるってことは、難しい処理はサーバー上の超高性能コンピューターに任せてるわけです。ということは、利用者はゲーム機本体を買う必要がないわけでネット環境とコントローラーと画面を映し出す端末さえあれば良いのです。
スマホやタブレットなどであればコントローラーさえ要らなかったりしますね。
各社サービスによりますが、サーバー上にある超高性能コンピューターで処理された超綺麗でハイクオリティーなゲームをテレビ、普通のパソコン(高性能じゃなくてもよい)、スマホ、タブレット、Switchなんかでプレイできたりします。
SwitchなんかSwitch本体の性能より遙かに高スペックなゲームをやれることになります。
しかも、ある時はテレビで、ある時はパソコンで、スマホでなど一瞬で切り替え可能なクロス端末プレイも可能になります。
あと、今までやりたいゲームがあっても、本体持ってないからあのゲームのためにXBOX買うのもなーとかにならない!本体買い替えるとかの概念がない!
注目すべきはそのお手軽さですね。
ストリーミングですからゲームデータのダウンロードもアップデートのダウンロードもなく即プレイ!
GoogleのStadiaというクラウドゲームサービスは、ほとんどのパソコンOSに搭載されているGoogle Chromeブラウザーでプレイできるようになります。ネット閲覧してる流れで今すぐボタンひとつでくプレイできるわけですよ。
もっとすごいのはGoogleですからね、Youtubeと連動しているわけですよ。ボタンを押せば簡単にゲーム実況!
視聴者は面白そうなゲーム動画ありました。ポチッ今すぐプレイ!ゲーム生配信やってます。一緒にプレイしたい人ボタン押して下さい。
ポチッ!実況者と今すぐその場で一緒にプレイできるようになります。大人数とかで。
しかも、ゲーム実況者のセープポイントやその時のアイテム所持数や状況などさまざまなシュチュエーションをリンクして記憶のシェアもできるのです。
例えば実況者のHP1で敵に囲まれた危機的状況の場面をリンクしておけば、ボタン1つで視聴者は実況者と同じ状況でのプレイができるということですね。
※現時点ではまだ実現できてません。
Googleを追従するように世界最大のクラウド企業AmazonもLunaというクラウドゲームサービスを米国で開始し、人気ゲーム実況プラットフォームTwitchと連動し、Lunaを介してストリーミングや配信の視聴、画面から1クリックでそのまま遊ぶことも可能です。
ゲームのお手軽化はさらに進み、クラウドゲームサービスは基本サブスクリプション方式のビジネスモデルを採用してますね。
利用料という形で期間に対してお金を払う方式です。完全に遊び放題だったり、一部遊び放題だったりはするようです。ダウンロード無しで即プレイできるクラウドゲームサービスと相性がいいですからね。
あと言い忘れましたが、ゲームデータをダウンロードしてプレイするわけじゃないから改造などしてチート行為ができないのも何気に良いメリットですね。
以下メリットをまとめてみました。
クラウドゲームのメリット
- ゲーム機やパソコンの性能に依存することなくゲームをプレイ
- さまざまな端末でプレイできるクロス端末プレイ
- サーバー上の超高性能コンピューターで処理された超綺麗でハイクオリティーなゲームをプレイ
- ゲーム機本体を買い替えるとかの概念がなくプレイ
- ダウンロード無しで速攻プレイ
- アップデート無しで速攻プレイ
- 端末のストレージ容量を気にすることなくプレイ
- Google StadiaはGoogle Chromeブラウザーでお手軽プレイ
- Google StadiaはYoutubeと連動してお手軽に視聴配信即プレイ
- Amazon LunaはTwitchと連動してお手軽に視聴配信即プレイ
- サブスクリプション方式で遊び放題プレイ
- チート行為が無くなり健全平等にプレイ
クラウドゲームのデメリット
Stadiaはまず海外からサービスが開始され、日本での開始は未定です。環境が整ってから日本でも開始されると思われます。その他有力なクラウドゲームサービスも最近やこれから本格始動していく感じですね。
クラウドゲームはストリーミングサービスですから、回線速度の問題があります。コンマ何秒を争うゲームで一瞬のラグでも勝敗が分かれてしまうことありますからね。
どこまで低遅延で安定してストレス無くゲームを提供できるかがカギとなります。
すでにクラウドゲームサービスを展開している企業がありますが、現状どこも成功しているとは言えないですね。
例えばクラウドゲーム機G-clusterというのがあって、すでに開発・運営会社のGクラスタ・グローバル株式会社は破産してしまい、ブロードメディアGCという会社に譲渡してなんとか運営している状態です。
遅延もあると言われているし、500円遊び放題などがあるものの無名ゲームや一昔二昔前のゲームばかりじゃ無理もありません。
いかに魅力的なゲームをやれるかもカギになりますね。現状まだクラウドゲームじゃないと実現できないような魅力的なゲームではなく、既存のゲームがクラウドゲームでもできるぐらいでは弱いですね。
その他のデメリットとしては、サーバーメンテナンスや何かの不具合でサーバー停止してしまえばゲームができませんし、もちろんネット環境がなければプレイできませんね。お気に入りのゲームが配信終了してしまってもできません。
あと、ダウンロードして遊ぶゲームではないからパソコンのゲームとかでは当たり前の文化の有志によるMODやパッチが入れられないというのがありますね。
字幕パッチとかは必要かもしれませんが、MODはチートと何が違うんだという感覚で個人的にはデメリットではないですけどね。
以下デメリットをまとめてみました。
クラウドゲームのデメリット
- 現状誰しも遅延無く安定してゲームをプレイするのは難しい
- 現状魅力的なゲームが不足している
- 現状クラウドゲームならではのゲームがない
- ネット環境必須
- サーバーが停止すればプレイできない
- ゲームが配信終了したらプレイできない
- 有志によるパッチやMODが入れられない
クラウドゲームの本領発揮は5G
第5世代移動通信システム(5G)ですね。1G、2G、3G、4Gに続く無線通信システムで、通信速度は4Gの100倍以上と予測されていたりしてます。
超高速、超低遅延、多数同時接続で、5Gによって遠隔医療、自動運転、あらゆるものがネットに繋がったりなど世界が変わるほどと言われていますね。
5Gは韓国や米国を筆頭に海外ではすでに導入され、導入国も徐々に増えてきています。日本では2020年以降に導入されますね。
数年かけインフラ整備されて、5Gの恩恵をフルで受けれるようになっていくはずです。
ゲームはその時の世界を見据えてクラウドゲーム化をしていたんですね。
5Gの恩恵を受けれるようになれば上記のデメリットに挙げた通信環境の遅延なども改善され、クラウドゲームの力をフルに生かしたゲームもでてくるでしょう。
クラウドゲームの覇権を握るのは?
5G到来を見据えて今水面下では新時代のゲームの形になるであろうクラウドゲームの覇権争いが繰り広げられていると思われます。
主なクラウドゲーム企業
- Sony「PlayStation Plus プレミアム」
- Microsoft「Xbox Cloud Gaming (Beta)」
- Google「Stadia」
- Amazon「Luna」
- NVIDIA「GeForce NOW」
≫ 正式サービス開始(ずっと無料フリープラン開始) - EA「Project Atlas」
- Nintendo「Swichi」
長年ライバル会社だったソニーとマイクロソフトが提携して、クラウドサービスの集合体Microsoft Azure使用したクラウドゲームを共同開発することを発表しています。
ソニーのゲーム会社としてのコンテンツ力とマイクロソフトのクラウド企業としての技術力で、巨大クラウド企業であるGoogleやAmazonに対抗しようとしているのかも知れませんね。
でも、5G導入など日本の環境がある程度整いだしたら日本でもサービス開始されることは間違いありません。
Googleは巨大ネット企業であるわけだし、ネットインフラ、クラウドインフラが整備され、AIの技術もゲームに取り入れた開発も視野に入れているそうです。
そして動画分野で覇権を握っているYoutubeと連携できるのもかなり大きいと思います。最近は動画やSNSから人気ゲームが生まれますからね。
Amazonもご存知最強の巨大ネット企業なわけで、クラウド分野でもAWSというクラウドサービスを行っており世界最強のようです。
Amazonは現段階でクラウドゲームの分野でどういったプランを持っているのか詳細が語られていませんが、Amozonの収益のほとんどを投資に充てている企業ですから、新しい分野で戦える準備が整えられてると思われます。とんでもないことを仕掛けてくるかもで今後要チェックですね。
→ 追記:Amazonはクラウドゲームサービス「Luna」の運営をテスト運営開始、動画実況プラットフォーム「Twitch」と連携
ソニー+マイクロソフト VS Google VS Amazonの3つ巴の戦いになると予想しております。
クラウドゲームが主流になったら任天堂はゲーム屋ですからソニーのように巨大クラウド企業と提携しないと生き残れないかもしれません。マリオやゼルダのような世界的なゲームがやれなくなるのは嫌ですからね。
個人的な予想ですが、Googleと任天堂がくっついたりしてね。そしたら他は太刀打ちできなそう。
まとめ
いかがだったでしょうか。5Gによるネットの大きな進歩により世界は大きく変わるかも知れない時期に来ていて、ゲームもクラウド化によって遊び方が大きく変わるかも知れないということがおわかりいただけたかと思います。
いづれクラウド化が進んでいけばサーバー内にあるとんでもない処理が可能なコンピューターで作られるゲームを誰でもプレイできるようになります。
Googleは「ゲームはいづれ完全に没入する世界で遊ばれる」と言っており、AIも駆使して膨大で緻密な世界を効率よく構築する技術も開発しており、行きつく先は現実と区別つかないレベルの仮想現実(VR)を作れるようになっていくのでしょうね。
やばい時代になってきたもんです。
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