【ゲーム禁止】香川県「ゲーム利用時間制限」条例案で物議勃発
投稿日:2020年1月11日 更新日:
ツイッターを見ておりましたら「ゲーム禁止」ってのがトレンドに上がっておりました。
何だ今どきゲーム禁止って?と思って見てみると、香川県の条例で子どもの「ゲームの利用時間を制限する」というものらしいですね。ネット上では「ゲーム禁止条例」として話題になってます。
これはちょっとゲーム研究所というブログを名乗っている以上触れていかなければいけませんね。
大炎上しそうな条例ですが、詳しい条例内容とネットの意見を紹介し、ゲーム研究所所長(権威性ゼロ)としての意見を述べていきたいと思います。
香川県「ゲーム利用時間制限」条例案とは?
香川県議会が子供のゲームやネットの依存症を防ぐ対策として議論を進めていて、ゲームに利用時間制限を設けるという条例案です。
2020年1月10日に香川県議会は委員会を開いて有識者と議論を重ねたという。
委員会開催後は、県民からパブリックコメントを募り、来月開く定例の本会議に条例案を提出し成立を目指すそうです。
成立すれば、全国で初めてゲーム依存症に関する条例ができることになります。
香川県議会は12月18日に「eスポーツの活性化に対して慎重な取組みを求める意見書」を提出しております。
eスポーツが活性化することにより、競争心を煽って過熱化し、依存症などの症状を助長するとしており、上記の対策としてゲームの利用制限を設けたと思われます。
ゲーム利用時間制限の具体的内容
- 高校生以下の子どもを対象にゲームの利用時間を平日1日60分、休日1日90分に制限
- 高校生は夜10時以降、幼児~中学生以下は夜9時以降ゲームの利用禁止
罰則規定なし
学校や保護者が子どもにゲームの利用を制限するように指導する「責務」を課すように明記し、ゲーム事業者にも協力を呼び掛けます。
罰則規定はないということです。
「ゲーム禁止条例」ネット上で物議勃発
当然今のご時世このような条例を設けるということは、ネット上では物議が勃発し、大炎上することになりますね。
ツイッター上での反応を見てみましょう。反対派の意見が圧倒的なようですが、公平ではないので賛成派の意見も掲載しておきます。
反対派の意見
前から懸念していた香川県ゲーム利用制限条例、いよいよ現実に。ゲーム依存症対策とする条例、依存症外の人にも幅広く90分以内、夜も制限、親にも義務を課すのは誰の何の為なのか甚だ疑問!香川県民の方は是非県にパブリックコメントを!今後他府県や国への波及も懸念されますhttps://t.co/CSyHncBDQI
— 山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) (@yamadataro43) January 10, 2020
ゲーム禁止(特に携帯ゲーム機)、金髪禁止、同棲禁止、オール禁止、ライブ禁止
親に敷かれた禁止令、大人とか大学生になった瞬間全部破るぞ。反動半端ないからな。— なだやまさいぜ.pdf (@nadayama_sigh) January 10, 2020
ゲーム禁止で盛り上がってるのでここで林先生からありがたいお言葉を見てみましょう pic.twitter.com/NHCwWNWkty
— 咲夜さん (@SKaname2) January 10, 2020
ゲーム禁止っていうよくわからない条例を作ろうとしてるけど、だいたい大人の身勝手で外遊びに制限をかけたせいで、子供が内遊びしかできないようになってる現状を見てほしい。
外遊びを楽しんでそれで転んで怪我したりなんてのも、今となっては良い思い出か… pic.twitter.com/KZ0aT0uTrh
— ぜん@HG 色違い縛り @ポケモン (@Zeeeen_T_T) January 10, 2020
これはひどい。ゲームの時間を制限したからって勉強に向くわけじゃないし、そもそもゲーム自体は悪じゃない。楽しく計算力・論理的思考力・戦略性を鍛えるツールにもなる。
ゲームと子供の距離は、親子がコミュニケーションをして上手にシステム化するものだよ。#ゲーム禁止https://t.co/6Eu1FkPufg
— 松丸 亮吾 (@ryogomatsumaru) January 10, 2020
賛成派の意見
Twitterはゲーマーに親和性が高いから反対意見しか見かけないけど、子どもの時間制限には賛成。
依存で日常生活に支障をきたしてる子めっちゃいるで。
自分もゲームするからやめられない負のスパイラルは身に沁みて分かるよ#ゲーム禁止— tokitoki (@tokitok35459713) January 10, 2020
条例でゲーム時間制限の案が。
9時以降ゲーム禁止については賛成。なぜなら僕が日常生活に支障をきたしていたから。ただ中高生は(おそらく)現実からの逃げ道としてゲームにのめりこむ人が多い。逃げ道を奪うなら、大人自身が逃げ道になってあげる必要がある。それができないならやるべきではない。— たぐ/就活@21卒 (@tagukatsu36) January 10, 2020
ゲームが有益だって必死に主張している人がいるけれども、有益だからってそればっかりやってたらまずくないですか?っていう問題提起であって、他の有益なことにも時間をさこう、特に睡眠はしっかり取ろうという今回の香川の条例には賛成。
あと #ゲーム禁止 ではなく制限。
意図的なすり替えはNo。— 明野木綿@読み専 (@yo_akeno) January 10, 2020
ゲーム禁止は賛成です🙋🏻♂️
大人でもゲーム依存や課金で生産性が低下するのに子供の方が依存しやすいですから。
ゲーム禁止の捌け口を読書や運動などもっと生産的な活動に向けさせて習慣化させるべきです。
ゲームの悪影響は大きいよ。
— マーフィー (@korochiyan_rero) January 10, 2020
日本全体で取り組まなきゃいけないと思う。
一部地域だけじゃ意味ない。テスト導入なのかな?ゲーム禁止は賛成ではあります
国内交流に関してはゲーム制限
国外交流に関しては無制限これはちょっと賛成です……
導入内容としては合計時間はもう少し自由に
連続時間を制限したほうが良いと思います https://t.co/994YEihSgY— アイサチミツノブトミー/aisachi mitunovu tommy ❁ (@aisachi_mgo) January 10, 2020
ゲーム禁止条例は是か非か考えてみた
権威性ゼロのゲーム研究所所長(という設定)の立場からこの条例についての自分の意見を述べていきたいと思います。
結論から言いますとこの条例は否定しますね。
「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」という映画がこの前公開されて賛否両論巻き起こしたのが記憶に新しいですが、ネタバレになりますがこの映画は最後この世界はVRで、「ゲーマー」VS「ゲームを否定する世間」というあなた自身の物語でしたというオチでした。
ゲームは悪だ!時間の無駄!高橋名人にすら「ゲームは1日1時間」と言われて、ゲームは悪だとして育てられた自分らのようなファミコン世代のおっさんにしか伝わらない「ゲームはそんな悪いものではない自分たちを肯定していい」と今更ながらメッセージを送るという映画でした。
昭和か平成初期の時代錯誤も甚だしく、使い古された価値観を令和のご時世にやってしまったから批判が殺到してしまった部分があると思います。
それだけ、今のご時世ゲームという文化は深く浸透しており、認知もされて、ゲームは悪だ!という価値観も薄れてきている証拠だと思っておりました。
それが今回のゲーム禁止条例により、まだまだ令和の時代でも悪者扱いにされているのかなーと、ちょっとファミコン世代のおっさんとしては悲しく思うのでした。
ゲームってそんなに無駄なのか?
ゲームをやるとバカになるって思ってる人今どきいないですよね。ゲームって一言でいってもさまざまなものがあるわけで、千差万別なのです。
脳トレなどはボケ防止になりますし、マインクラフトのようなものは想像力や創作性、プログラミング力などが養えるとして、スウェーデンの学校ではマインクラフトを必修科目にしているというのは有名な話しです。
RPGだって、アクションだって、格闘ゲームだって、どうやって攻略するか、相手を倒せるのかなど、困難をいかにして突破するかを色々自分で考えたり想像したりするわけです。頭使いますからね。
自分は小学生の頃ドラクエでこんなにワクワクしたことないぐらい楽しく夢中になりました。
壮大なスケールで描くロト3部作は、どんな映画、小説よりも自分の中ではいつまでも心に残っており素晴らしい体験でした。
格闘ゲームにもハマッてゲーセンに入り浸ってたこともあったし、FF11で廃人生活してたこともあります。
それがたまたまドラクエやFF11だっただけで、ゲームというものがなかったら全く違う何かだったかもしれません。今はセカオワにハマってライブに行って夢中になっていたりもします。
ゲームより読書したほうが良い、ゲームは生産性がないとか言ってる人はゲームをなめてます。ゲームより本の方が上なんですかね?
夢中になって真剣にやりたいことがあるというのは素晴らしいことであり、ゲームであろうとマンガであろうと映画であろうと部活であろうと無駄にはなりません。
依存することはいけないことなのか?
夢中になることがあるってのは、その他のことが疎かになる傾向にあります。格闘ゲームやFF11に夢中になっている時は、TVも見なけりゃ、バイトしてゲームしてただけでした。
仕事もやっつけ気味になっていたかもしれません。だけどとてつもなく面白かったです。
このゲームが人生の糧になっており、ゲームに対する考え方など深まり、ゲーム研究所にも生かされたりしていると思います。
夢中になるってことはそれに依存していることになります。人は誰しも何かしら依存しているわけで。依存しているものが無ければ何を楽しみに生きていけばいいのか。
しかし、前述したとうり依存すればするほど他のことが疎かになる傾向があり、度が過ぎると病的なほど依存して依存症と言われることになります。
何につけても限度があるわけで、病的なほどハマって他のことが疎かになり失敗するというのはよくある話ですね。
自分は子供ができFF11は辞めましたけど、廃人生活して育児放棄してる人も中にはいるのかも知れません。それは否定しません。
反面、依存するほど夢中になっているということは、突き詰めればその世界で大成功するパターンもあるってことです。
どの世界でも片手間で一流になれるほど甘くはありませんし、依存するぐらい夢中にならないと何事も成功しないでしょう。
ようは依存って悪いことばかりではなく一長一短なとこがあるってことで、依存するのは当たり前でゲームに限ったことではないのです。
ネットやゲームで子どもは勝手に学ぶ
自分には小学生と中学生の子供がいますが、Youtubeやゲームをやりまくっております。アニメなども撮りためて見ていますね。
マインクラフトも小さい頃から勝手にやっていましたし、今のゲームはネットにつながっているのは当たり前で、友達と音声チャットでしゃべりながらゲームしてコミュニケーションツールになっていたりします。
下の娘はYoutubeの影響で勝手にお菓子を作りはじめたり、スライム作ったり、小学生なのに化粧の仕方を学んで、化粧売り場みつけるとお試しできる所で化粧してたりします。
息子のほうは、勝手にラインスタンプ作って販売してたり、TikTokで90万再生した動画作ったりしててびっくりしました。
与えられていやいややる勉強ばかりが勉強ではなく、自らやりたいと思って色々調べたり考えたりしてやったことのほうがよっぽど勉強になりますからね。
今はもう社会がネットの時代で、5Gでますますネットが高速化され、IOTですべての物がネットにつながっていくわけですし、ゲームもクラウド化によってますます手軽にやれるようになっていきます。
社会がネットに依存してネットありきの時代なのに、子どもだけ今さらネットやゲームは1日1時間みたいな高橋名人みたいな時代錯誤なことしても無駄ですよ。
そりゃーやりすぎは注意しますよ。やりたい事だけやって宿題も何もやらんとかだったら注意だけじゃなくて禁止にしますわ。ゲームに限ったことでもないですし。
そういうことはそれぞれの家庭でルールを決めればいいのです。
時代がネットやゲームで遊ぶ時代なのです。昭和のメンコがゲームに変わっただけ。時代に取り残された一部の老人が、依存症になるゲームが悪という浅い考え前提で条例を押し付けたって誰も従わないですよ。
eスポーツをスポーツと思っていない
香川県は昨今のeスポーツの発展で競争心を煽ってますますゲーム依存が加速すると思ったのが、今回の条例を作るきっかけになったようですが、ゲームを端から下に思っているんですよ。
結局ゲームをスポーツだとは全く認めていないということですね。
サッカー部や野球部や剣道部だって競争心を煽って勉強そっちのけで朝から晩まで練習させてますよね。依存ですよ。それは社会的に良し、すばらしいこととされています。
しかし、99.999%の人はその道のプロにはなれません。だけど毎日練習させられたりしてます。
eスポーツだってプロ化されてますし、大金稼げますし、物凄い努力と才能が必要で完全にスポーツと同じです。しかし、99.999%の人はプロにはなれません。
何か違いがあるのでしょうか?
ゲームもeスポーツ部として学校を上げて甲子園めざすとかやったほうがいいぐらいなのに。
中途半端に1時間暇つぶし程度にゲームやるより、一生懸命甲子園めざしてゲームやったほうがよっぽど有意義でしょう。
依存症だとかなんとか言ってるけど、結局のところ、社会的地位の差で良し悪しを決めてるだけなんですね。
まとめ
ということで、今ネット上で話題が上がっている、香川県の通称「ゲーム禁止条例」を取り上げてみました。
自分としては、まだ昭和な時代に取り残された感覚の人がいるんだなと思いました。ネットやゲーム依存が原因で登校拒否でも増えているのでしょうか?そんなデータないでしょう。
依存症という言葉で簡単に物事を片付けてネットやゲームを悪者にしているにすぎませんね。
まだまだゲームが秘める無限の可能性をわかっていない人が多いようです。
その素晴らしさを広めるためにこのゲーム研究所を発展させていくぞ!と壮大なことを言ってみました。
最後に一言。