【レビュー】つまらない?大絶賛のゴーストオブツシマを投げた理由
投稿日:2020年7月29日 更新日:
海外製和風オープンワールドゲーム「ゴーストオブツシマ」が7月17日に発売されました。わずか3日間で全世界累計実売本数240万本突破し、SIEが発売した新規IPのPS4用ソフトウェアタイトルとして過去最速を記録しました。ネット上でも早々大絶賛の嵐が吹き荒れています。
自分も購入し10時間ほどプレイしました。この記事のタイトルに書いてあるのでお察しかと思いますが、現状投げ出しかかっております。というか投げ出しています。
もっとこのゲームをやりこんで、新たなアクションを覚えたり、アイテムの価値、自分なりの目標がわかっていけばもっと楽しめるんだろうなーという思いはありますがそこまでやる気力が湧きません。
いや、大絶賛されている理由も納得できます。このゲームは多くの人が楽しめる作品だと思います。海外製のオープンワールドゲームが好きな人は神ゲーと思うかもしれません。
自分は発売前にゴーストオブツシマについて、出回っている情報から予想し、こういうゲームだろうと考察し、評価した記事を書きました。良くも悪くもほぼその通りのゲームだったという感想です。
≫ ゴースト オブ ツシマをぶった斬る!探索とは何か【発売前評価】
この手の海外製オープンワールドはテンプレ化している印象で、これらの仕様だとどうしても探索感が無くなると思っています。
探索が面白いとよく聞きますが、自分から言わせればゴーストオブツシマはほぼ探索が必要のないゲームです。RPGに探索・自由を求める自分にとってはこれでは面白くないとどうしても感じてしまうのです。
今までのオープンワールドで十分面白いと思う方には「何言ってるんだこいつ?」と思うかもしれません。
今回は実際にゴーストオブツシマをプレイし、良かった点、悪かった点を簡潔にまとめ、既存のオープンワールドの問題点などにも触れ、評価していきます。
ゴーストオブツシマはズバリこんなゲームだ
良かった点:本格的チャンバラ戦闘と最高峰の和風雰囲気ゲー
良かった点まとめ
- 山・川・谷・森・海・動物・天候・時間・五重の塔など、対馬の大自然・日本の美を味わえる圧倒的グラフィック
- 広大で高低差のある地形
- 外国人が作ったとは思えない圧倒的こだわりで、侍映画の主人公気分を味わえる、演出・ストーリー・戦闘
- 相手の動きを見切ることが重要な侍らしい戦闘システム
- HP回復アイテムが無く、気力を消費してHP回復、受け流しや敵を倒して気力回復というシステムなので適当プレイしずらい緊張感ある戦闘になる
- 何度も死んだりするが死にゲーというほどではなく、さほどシビアなテクを必要としない程よい難易度
- 侍として真っ向勝負するか、冥人(くろうど)として気づかれないように襲ったり、遠くから弓などの遠隔武器で戦ったりなど、自由度の高い戦闘
- 基本的にサイドクエスト、寄り道等を多くこなすことのゲーム的メリットがかなり大きいのでやりがいがある
- ロード時間が短くテンポが良い
とにかくグラフィック関連は最高峰レベルですね。どの場面をスクショしても美しい画が撮れてしまいます。そして侍映画に入り込んでチャンバラをしているような気分を味わえる和風最高峰の雰囲気ゲーです。雰囲気ゲーと言っても、戦闘の楽しさや、収集して成長する楽しさなどはしっかりあります。
悪かった点:テンプレオープンワールド作業ゲー
悪かった点まとめ
- 完成度は高いがありがちな既存のオープンワールドの域を超えてない
- マップ上のメインストーリーやクエスト等のポイントをこなす単調な作業感が拭えない
- 次行く場所が事細かく指示され、ただ指示通り動く作業感が拭えない
- 作業だから自分が何のために行動しているのかわからなくなり、ストーリーも入ってこないことがある
- 基本的にポイントに行って敵が沢山でてきて全滅させてクリアという単調な流れ
- 同じような敵が多い
- ダンジョンなどの攻略性のある場所が無い
- 対馬という場所限定のためか、自然に囲まれた似たような場所が多い
- 敵に見つかっただけでゲームオーバーになることがありゲームルールが曖昧
言い方悪いですが、既存のテンプレオープンワールドにありがちな作業感が拭えません。
マップに主要なイベント発生ポイントがほぼ全て記されていきます。逆に言えば記されてない場所には大した物はないということです。探索する必要性が薄いです。一目で正解がわかるからただ正解を選んでいくだけです。
1つ1つのクエストも逐一細かく行先が指示され指示通り動けばいいだけです。(指定さた行先が広範囲で迷う場合はあります)自分の意思で動いていないということです。
いくつものストーリー性のあるイベントを詰め込んでいるので、プレイヤーに混乱させないためかもしれませんが、どうしても探索になってない単調さや作業感がでてしまいます。
昔のRPGなんてガイドマップもクエストもないですからね。正解がわからないからこそ、何かあるかも?と自分の考え、意思で行動することに繋り、自由を感じたわけです。
オープンワールドで、探索や自由という観点から成功しているのはゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドだと思っています。マップに正解を記しておらず怪しそうなところでも何もなかったりしますからね。
自由とは何か?ゲームとは何か?を考察した記事もありますので良かったら合わせてお読み下さい。
≫ 最近のゲームがつまらない理由→不自由と自由がゲームをつまらなくする
評価:単調で投げてしまったが80点
FF7リメイクは基本1本道ムービーゲーですがクオリティーが高く、戦闘の面白さがしっかりとある。ツシマはテンプレオープンワールド作業ゲーですがクオリティーが高く、戦闘の面白さがしっかりとある。こういう所が似ていると感じたので点数を同じにしました。
作業と言いましたが、モチベーションによっては作業と感じないと思いますし、もっとやり込んで自分なりの目標ができればモチベーションが上がって楽しめると感じています。
そしてやはり、圧倒的グラフィックで描かれた美しい和の風景を堪能できて、侍映画の雰囲気を異常なまでにこだわったオープンワールドというだけで一見の価値ありですね。黒沢モードでやろうものなら黒沢映画の世界に入り込んで完全に侍気分を味わえます。
評価まとめ
- やるべき事を視覚的にも迫られうんざりする
- テンプレオープンワールド作業ゲーだがクオリティーが高く戦闘の面白さがしっかりとある
- 自分なりの目標ができればモチベーションによっては作業と感じない
- 圧倒的グラフィックで描かれた美しい和の風景と、侍映画の雰囲気を異常なまでにこだわったオープンワールドは一見の価値あり
まとめ
記事書いていたら放置してたけどまたやりたくなってきました。そして記事書いてたらバージョンアップがきたらしく、難易度がさらに上がったモードと、難易度がさらに下がったモードが追加されたようです。
いつでも変更可の安易なEASYモードは要するにゲームを捨ててるモードだとこのブログでずっと言ってきました。勘弁してください。
話がそれましたが、ゴーストオブツシマはとても完成度が高く、安心して遊べるオープンワールドゲームです。しかし既存のオープンワールドの域は超えておらず、探索や自由を主軸に置いたオープンワールドではないです。
道案内してくれる探索の便利さはむしろ探索感を無くしますから。
テンプレオープンワールドから脱却して、探索や自由の本質をとらえたオープンワールドがもっとあるべきだと思います。
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